プリンスのファントム・グラファイト&ファントムがフルモデルチェンジ
プリンスのグラファイトはアンドレ・アガシ、マイケル・チャン、ガブリエラ・サバティーニ、杉山愛らが使用し、彼らに数々の栄光をもたらしたレジェンド・ラケット。この系譜に連なるファントム・グラファイト、そして同社のフラッグシップで多くの中上級プレイヤーの支持を集めているファントムがこの度、フルモデルチェンジ。最新のテクノロジーと伝統が融合し、バージョンアップした新モデルが注目を集めている。
新モデルは、モールド(金型)は前モデルのものを継続し、世界一の強度を誇るスーパー繊維、ZYLON(ザイロン)を新たに搭載した。前モデルはアラミド繊維のトワロンをTeXtreme(テキストリーム)カーボン(炭素繊維)に貼り合わせることで衝撃吸収性やホールド感をアップさせたが、新モデルはTeXtremeを継続使用しつつ、トワロンに代わってZYLONを採用した。
ナイロンの糸の3倍の強度を持つトワロン。ZYLONはその倍の強度があり、衝撃吸収性、振動減衰性も高い。しかし、このスーパー強度の繊維はカーボンとの貼り合わせ方によっては硬くなってしまうのが難点だった。カーボンは何層も貼り合わせて作られるが、プリンスは貼り合わせの技術を向上させ、ZYLONを混入しても打感が硬くならない製法の確立に成功した。これによりフレームが適度な撓りを保持しつつ、捩じれが極度に少ないラケットとなったという。
さらなるスピン性能を追求したファントム・グラファイト・シリーズ2025は、PHANTOM GRAPHITE 100、PHANTOM GRAPHITE 107の2種が2024年7月、オールラウンド性能のさらなるブラッシュアップを求めたファントム・シリーズ2025は、PHANTOM 100、PHANTOM O3 100の2種が9月に発売される。